栄養心理カウンセリングの詳しい説明


健康問題の悩みは、できるだけ速やかな改善が求められます。

1カ月も2カ月もかけて支援する余裕がありません。


例えば、AさんBさんCさんの3人の男性が、病院で血圧が高めだと言われたとします。

この3人に対するアプローチの仕方を考えてみましょう。


【Aさんのケース】

自分の食生活でどの位塩分を取っているか考えたこともありません。漬物は食べないし、味付けが濃いか薄いかもよく分かりません。その上、特に自覚症状もあまりありません。


→Aさんへのアプローチ

食事内容を聞き取り、食傾向を把握します。麺類をよく食べるか、汁は残さずに飲むか、食卓に出された料理を食べる時にしょうゆやソースをかけるか、食べる量はどうかなど。

そして、塩分の摂取量を推定し、高血圧との関係について説明します。塩分の多い食物にはどのようなものがあるかを伝え、このままの塩分摂取が続くとどうなるかを知ったのち、必要な減塩行動について一緒に考えます。


★知識や情報がなく、知らない場合は、従来の栄養指導が有効です。



【Bさんのケース】

Bさんは以前に減塩が必要だということを聞いて、知っていました。そして塩を減らすためにしょうゆやソースを多く使うようになっていました。また、自宅では加減が出来ても、外食が多いので、どういうメニューを選べばいいか分からず、以前と同じようなメニューを食べていました。


→Bさんへのアプローチ

塩分を減らすために、しょうゆやソースを多く使うということが、間違った行動であることを伝えます。

外食は基本的に味付けが濃いものが多いので、Bさんがよく使う食堂やお店のメニューを聞き、何を選べばいいか、選んだものからさらに気をつけるには、どんな食べ方の工夫ができるか、Bさんの生活や好みに合わせて工夫できることをお伝えします。


★減塩が必要だという情報を知っていても、自分の場合はどうしたらいいか分からなかったり、正しいと思っていても誤った行動をとっている場合があります。この場合も、従来の栄養指導で修正することができます。



【Cさんのケース】

Cさんは何度も栄養指導を受け、塩分の摂りすぎが、血圧をあげることは十分分かっています。家では奥さんが薄味の料理を作ってくれますが、元々しっかりした味付けが好きなCさんは、その味付けがおいしくないので、ついイライラと奥さんに当たってしまいます。夫婦仲も悪くなるばかり…。仕事中の昼食は、その反動で自分の好きな味つけのものを食べています。栄養士が何度減塩の必要を説明しても、「あんな薄味の料理ばかり食べて長生きしても、嬉しくないわ!僕は絶対減塩はしないから!」と納得せず、いつも怒ってばかりです。


→Cさんには減塩の情報を伝えたり、生活の中でできる工夫を伝えるといった従来の栄養指導では、解決できません。

減塩の必要性を分かっているにもかかわらず、「絶対減塩しないから!」と訴えるCさんの矛盾する気持ちにしっかりと寄り添います。Cさんの世界をこちら側も共有し、Cさんの枠組みの中でともに感じ、寄り添い続けます。Cさん自身にある、自覚・無自覚な要求や意思を表出できるように、意見や指示はしません。情緒的な混乱が落ち着けば、Cさんに自らの生き方や生活の仕方について、自分で決めてもらいます。


★Cさんの場合は、「栄養」という枠を離れた心へのアプローチが有効です。

「薄味だと言っても、仕方ないですよ。これくらいの味付けにしておかないと、将来脳梗塞とか、もっと大変なことになる可能性があるから、今のうちに減塩しておく方がいいですよ!」などと押し問答しても仕方ありません。余計Cさんを怒らせるだけで、問題解決にはつながりません。


一般的な栄養指導だと、AさんBさんには効果があります。でも、Cさんには太刀打ちできません。


私は、Cさんのような方を対象とした栄養心理カウンセリングを行っています。

もう、知識や情報は知ってる!でも、しようとするとイライラしたり、すぐあきらめたりしてしまう、という方、それは、過去の体験が影響している可能性があります。

それを無視して、頭で考えて無理やり行動しようとしても、長続きしないか、もしくは別の不健康行動にとって代わるだけかもしれません。


過去の体験で感じた自分の思いや気持ちが、今の自分の考え方、物事の受け取り方にどのように結びついているのか気づくことによって、本当の自分の気持ちが分かり、これからどうしたらよいか、自分で決められるようになることをサポートします。


この栄養心理カウンセリングを受けられると、なぜやる気になれなかったのか、イライラしていたのかという気持ちが理解できます。納得がいくと、自ら行動を決定することができるようになります。

栄養に関わらず、健康問題の悩みの解決、自分の気持ちを整理したい方でもお受けいただけます。