vol.005 離乳食は手抜きでいいの?


●子どもの離乳食で困ったこと、わからないことは?


厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」によると


【離乳食で困ったこと】


1位 食べものの種類が偏っている(28.5%)


2位 作るのが苦痛・面倒(23.2%)


3位 食べる量が少ない(20.6%)


4位 食べるのをいやがる(13.1%)


5位 食べさせるのが苦痛・面倒(7.5%)


6位 子どもがアレルギー体質(7.3%)


だそうです。


ちなみに、離乳食で困ったことが「特になし」と回答した人は37.5%。


つまり6割強のママは、何らかの困ったことがある、ということです。



また、別の研究報告書(平成17年度)によると、


【離乳食でわからないこと】


1位 食べる適量がわからない(46.4%)


2位 乳汁と離乳食のバランスがわからない(16.3%)


3位 食べさせてよいものがわからない(15.6%)


4位 離乳の進め方がわからない(14.9%)


5位 離乳食の作り方が分からない(9%)


6位 何時頃食べさせたらよいかわからない(5.8%)


だそうです。


1人目育児のママにとって、離乳食は未知の世界。


身近に赤ちゃんがいるママはなんとなくイメージができますが、赤ちゃんとの接点があまりなかったママにとっては、何をどうしたらいいか、さっぱりわからない内容です。


でも、食べることは大事だから!と、離乳食の本を一冊買って、その本の通りに取り組むことになります。


でも、その本の通りにはいきません(笑)


赤ちゃん一人一人、個性が違うように、食に対する関心・意欲も、千差万別です。


すんなりと食べてくれる子なら、ママはあまり悩まないかもしれません。


でも、初めて食べたものでアレルギー反応がでたり、あまり食べようとしない子だと、これはもう、ママのストレス度が急上昇します。


生後6カ月過ぎから、開けても暮れても、離乳食に悩まされるママは多いもの。


かくいう私も、人のことは言えません…。


長男の離乳食を始めた時、初めて食べた米で、口の周りにぶつぶつが出来たんです。


気のせいかな?と思っていましたが、翌日もやっぱり同じ症状が…。


検査の結果、米にアレルギー反応が出ていました。


え~!!ですよ、ホント。


乳児期の主要なアレルギーといえば、卵・乳・大豆(3大アレルゲン)以外はあまり深く考えておらず…。


まして、米がアレルギーって!!


日本人なのに、主食が食べれないなんて…と、正直凹みました。


そんなことがあったので、私自身、離乳食は悩みなし!ではなく、いろいろと苦労しています。


私は食の知識をもつ管理栄養士ですが、それでも知らないことがいっぱいありました。


だから、お子さんによって、ママのストレス度合は雲泥の差だなぁ、と実感しています。


ちょっとアレルギーに話が脱線してしまいましたが、では、離乳食をどう考えたらいいのかに、話を戻します。


ポイントは、手をかけ過ぎないこと!かな?


手をかけ過ぎないとは、うまく手を抜く、つまり、お手本通りの離乳食でなくてもいいということです。



●手抜きでいいの?


離乳食は、欧米ではSolid food、つまり固形食を示していて、離乳食とは固形食をとることを意味しています。


なぜ固形食が必要かというと、赤ちゃんの身体が大きくなってきて、成長に必要なカロリーが、母乳や粉ミルクだけでは足らなくなってくるからです。


また、人間は歯を持っており、歯が生えそろうにつれて、最終的には固形物を食べていく生き物です。


離乳食は、それまでの乳汁という液体食から、将来の固形食に移っていく橋渡しの役割を持っているので、その時に「食の楽しみ」も一緒に覚えていけるといいですよね。


そのためには、まず、ママが楽しめなければ、赤ちゃんも楽しめないと思いませんか?


例えば、次の2つを比べてみてください。


(A)6カ月になったから、育児書通りに手間暇かけて作って食べさせたら、ちっとも食べてくれなかった(ママが食べさせたい)


(B)一緒に食卓を囲み、ママの食べているものに興味を示して、手で物をとろうとする行動が出てきたときにちょっと与えてみたら、口に入れた(赤ちゃんが食べてみたい)


ずいぶん違いますね。


(A)の時のママは真剣すぎて、赤ちゃんにとって圧迫感を与えていることが多いです。


そんなママの様子は、赤ちゃんにとっては何か大変なことが起こるという気持ちを起こさせ、食事どころではなくなってしまいます。


一方の(B)時のママはどうでしょう。


リラックスしていると思いませんか?


「こんなにおいしいから、少し分けてあげるね」という気持ちでしょうか。



離乳食は、わざわざ作る必要はなく、自分の食べているものの中から食べられそうなものをあげるというスタンスでよければ、たとえ赤ちゃんが食べなくとも、それならば自分が食べてしまえばいいので、ママのストレスも減ります。


もちろん、本の通りに離乳食を進めたいママは、そのように作ってあげたらいいですし、それで赤ちゃんが食べてくれたなら、そのやり方で構わないと思います^^


ママがストレスでなければ、ママが楽しければOK!です。


問題は、そんな風にうまくいかない場合です。


そんな時は、例えばお味噌汁の中のじゃがいもやカボチャ、柔らかめのご飯など、舌と上あごで押しつぶせる程度のものをあげてみるのも一案です。


案外すんなりと食べてくれるかもしれません。


※赤ちゃんが食べてはいけないもの(生ものや刺激物など)はありますので、そこは要注意!


ドロドロペーストを嫌がる赤ちゃんの場合、ちょっと形態を変えてみる、というのを試してみてはいかがでしょうか?


もちろん、むせたり誤嚥したりしないように注意深く見守ってください。


それでも嫌がる場合は、離乳食自体にまだ興味がない可能性も考えられるので、無理強いしないで下さいね。


だって、まだおっぱいがいいんだもん~という声が聞こえてくるかもしれません(笑)