●「栄養士さんによっても、言うことが違うんですけど…」
そう思ったことはありませんか?
例えば…。
「離乳食の食べが悪ければ、食前のミルクや母乳をやめて、まず離乳食をあげましょう」
「〇カ月のお子さんは、米を〇g、肉魚を△g、お野菜は…という目安があるので、それより少なければ、栄養が不足する可能性があります。なんとか食べさせる工夫をしてくださいね」
「おっぱいが好きで離乳食を食べなければ、焦って食べさせる必要はありませんよ」
???
どれがいいの?
だれか、正解を教えて~~!!
と言いたくなった経験が、誰でもあると思います。
私もあります(笑)
そんな時は、栄養士(専門家)によって言うことにバラつきがあるもんだ、と思っておくことをお勧めします。
なぜなら、専門家とはいえども、経験値が違うから、言うことには差が出るから、です。
先日、読者の方から、こんなお話を聞きました。
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保健所で乳児健診を受けた時に、食事のお話を聞きました。
前回の4~5カ月児健診の指導は、若い栄養士さんが担当でした。
。
分かりやすく教えてくれたけど、全てがパンフレット通り、ガイドライン通りだったので、2人目育児の自分としては、そうは言ってもなぁ…(上の子いるし、そこまで丁寧に出来ないやろうなぁ)と思って聞いていました。
今回の8~9カ月児健診の指導は、年配のベテランの栄養士さんが担当でした。
「大人と同じものが食べられるので、基本取り分けで、味だけ濃くならないように、お菓子は控えて」という内容で、パンフレット通りでないといけない、という感じではなかったです。
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そうそう!
私も同じ経験がありますし、また専門家としても、同じことをしていたなぁと思いだしました。
病院で栄養指導をし始めた頃は、大学で学んだ知識通り、それが絶対!とばかりに、お話していました。
糖尿病の患者さんには、「糖尿病の食事療法」通り。
減塩が必要な患者さんには、あらゆる「減塩のコツ」を。
分かりやすく、丁寧にお話することを心がけていました。
でも、例外や、こんな場合は…こうしたらいいよ、ということまでお話することは、できませんでした。
なぜなら、経験がないから、教科書と違うことは、自信を持って伝えられないんですよね…。
これ、離乳食指導をする栄養士も同じだと思うんです。
「こんな場合は、こうしても大丈夫ですよ」
「ガイドラインではこう言われているけど、実際のところ、そこまで気にしなくても大丈夫!ただし、ここだけは守ってね」
栄養士としての経験を積むほど、そういった違う引き出しがどんどん増えていくので、いろんな立場のママに合った指導が出来ていきます。
なので、こう言われたから、絶対にこうしないといけない!!とまじめ~に信じすぎる必要はありませんよ。
もちろん、絶対に守らないといけないポイントはあります。
例えば、
・離乳食に、刺身など生ものを食べさせる
・外食並みの濃い味付けにする
・こんにゃくやお餅など、離乳食に適さない食材を使う
・乳児期から、スナック菓子をどんどんと与える
・飲み物として、お茶や水の代わりに、ジュースを常飲させる
・1歳未満の子に、はちみつを与える
(他にもあります)
これらは「まぁ、少しくらい大丈夫よね~」とは思わないで下さい!
でも、そうでなければ、常識の範囲で、ママのさじ加減がないと、行き詰ってしまいます。
専門家も絶対ではないので、自分の子の場合、どうかな?という視点で、離乳食を考えてもらえたらと思います。