●昨日まで、おいしそうに食べていたのに…。
昨日までおいしそうに食べていたのに、急に食べなくなった。
そんな経験がある方は、多いのではないでしょうか。
・どうしよう…。
・何が嫌なんだろう?
・食べなかったら、栄養が摂れなくて心配…。
・何か原因があるのかな?
心配になる気持ち、とてもよく分かります。
でも...。
・いつも通り、ミルクや母乳は飲んでいる。
・食べる時以外、機嫌はいい。
・うんちやおしっこは出ていて、異常はなさそう。
・目で見た感じ、しんどうそうでもない。
などであれば、特に心配することありません。
飲まない、食べない、ぐた~~~っとしている、ぼーっとしている、うんちやおしっこの量や色がちょっと違うなど、全身状態がいつもと違うなら…。
私なら心配なので、病院に行くと思います。
でも、そうでなくて、ただ食べないだけなら、それも成長の証かもしれません。
もしかしたら、その食材に飽きたのかもしれません。
もしかしたら、その柔らかさが、もう嫌なのかも知れません。
もしかしたら、自分で食べてみたいのかもしれません。
もしかしたら、そのスプーンが、もう嫌なのかも知れません。
もしかしたら、ママの真似をして、スプーンを使ってみたいのかもしれません。
もしかしたら、その椅子が、もう窮屈なのかも知れません。
もしかしたら、その温かさ(冷たさ)が、嫌なのかも知れません。
もしかしたら、歯が生えてきて、ちょっと口の中が変化して、歯がゆいのかもしれません。
もしかしたら、もしかしたら…。
赤ちゃんは、大人が思う以上に、敏感で繊細なのかもしれません。
・スプーンを持たせたら、遊びだして食べてくれなくなった。
→食欲よりも、スプーンという道具に興味を持ち始めた証拠です。
・自分で食べたがるくせに、うまく口に運べず、ギャン泣きしてしまう。
→指でつまんで、口に入れるのは、赤ちゃんにとって高度なこと!
食べたいのに食べれない、というジレンマを感じてのかも。
・見た瞬間、泣き出してしまう。
→何かを、訴えている証拠です。
「それじゃない!」「もっと、別のにして!」「それは、嫌なの!」
ここが分かれば、ママは楽なんですが、なかなか分からないから、離乳食がしんどくなるんですよね。
● そんなときは、どうしたらいいのかな?
無理やり食べさせようとしても、まず食べてくれないでしょう。
まずは、ママが落ち着いて、深呼吸!
「何か、いやなんだね。食べたくないんだね」と赤ちゃんの気持ちをくみ取って、声をかけてあげる、ぎゅっと抱いてあげる。
そして、これはどうかな?あれはどうかな?を、試してみましょう。
とはいっても、一度イヤイヤ!!モードになったら、何でも拒否!!になることもあるので、そんな時はさっさと切り上げましょう。
「いらなかったら、やめておこうね」
「また欲しくなったら、あげるよ」
くらいの心構えの方が、いいかもしれません。
ママが「何としても食べさせよう!」という戦闘モードになると、赤ちゃんもその信号をキャッチして、頑として食べない、口を開けない、泣きまくるという悪循環が待っています。
大丈夫です!
1回や2回食べなくても、心配いりません。
● 他のママは、どうしているの?
よく聞くのは、少しお粥・ご飯の硬さを変えたら食べました、というお話です。
・キレイにすりつぶしていたのをやめて、つぶつぶが残ったものにしたら、食べた。
・ずっとお粥だったけど、軟飯をお皿に置いたら、自分で手に取って食べた。
・小さなおにぎりにしてあげたら、つまんで食べた。
いつから離乳食の形態を、どういうタイミングで変えたらいいのか分かりません、という方がよくいらっしゃいます。
食べなくなる、というサインは、もうその形態は柔らかすぎる、飽きた、もぐもぐしたい、もう歯が生えてきたから変えて、などを訴えているのかもしれないので、ちょっとレベルアップしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、気分がのらない日もありますから、毎日毎日、一定量を、同じ時間に食べる…とは、思わない方がいいですよ。
大人も、これは、今日はいいわ、って思う時がありますよね?
実は、赤ちゃんも、内なる思いを秘めているのかもしれません。
離乳食は、液体状のモノから、固形物を食べる練習をする期間。
進んだり、立ち止まったり、たまには逆戻りしたり。
そうやって、長い目で見て、前に進んでいたらOKです。
まぁ、食べないなんて、成長したんだね^^、と思って、ゆったりと進めてくださいね。