vol.034 「ママ、そのスプーンさ、食べにくいんだよね~」


●食べやすいスプーン、食べにくいスプーン


スプーンは、大きさや形を、子どもの口に合わせることが大事です。


その理由は、


・大きなスプーンでは、大量に食べ物が入る可能性がある。


・スプーンのボール(丸いところ)が深すぎると、食べ物を口に移すことが難しくなる。


からです。


私たち大人も、中華料理のれんげって、中の食べ物を口に入れるのが難しくないですか?


あのれんげに入ったチャーハンって、上手く口に運べますか?


私は、最後の方が残ったり、唇でこそげとりにくいなぁと感じるし、ぽろぽろとこぼれることもあります。


単純に大きさ、深さ、形だけを考えると、普通のスプーンの方が、食べやすいですよね。


これ、赤ちゃんも同じなんですよ。


赤ちゃんに適したスプーンの大きさは、赤ちゃんの口よりも小さな幅のもので、先がとがっていないものだそうです。


ママの中には、キャラクターのかわいいスプーンを使いたいなぁ、と思う方もいるかもしれません。


あるいは、赤ちゃん自身が、上のお兄ちゃんお姉ちゃんのスプーンに興味を持つかもしれません。


でも、そのスプーンが幼児用のものだとしたら、実はうまく食べれないんですよ。



● 口にさえ入れば、後は食べれるよね^^ではありません!


赤ちゃんの口にスプーンを入れる時、どこまで入れていますか?


そんなこと、意識しないかも知れません。


実は、舌の奥の方へ食べ物をおかれると、次の処理がうまくできません。


正しくは、まっすぐに入れて、口を閉じてからまっすぐに引き抜くようにしましょう。


すると、食べ物が舌の前の方にのるのが、イメージできますか?


これが、食べやすい位置なんです。


赤ちゃんがすぐに口を閉じないからと言って、上あごになすりつけたり、歯ぐきにスプーンをひっかけるのは、好ましくありません。


なぜなら、スプーンを噛む癖がつきやすくなるからです。


スプーンのボールの底を、舌にのせるようにしましょう。


また、お口の中にいっぱい食べ物が入っているのに、次々と入れてしまうことはありませんか?


特に、ママが時間に余裕がなくて焦っている時に、明らかに早すぎるペースで次々とスプーンを運んでしまってないでしょうか?


私も経験があります。


時間に余裕がない時、大人同志の会話に花が咲いて、しっかりと子どものペースに向き合っていない時は、子どもが食べやすいペースではなく、私のペースで上げてしまいがちです。


外食をしている時に、離乳食をあげているママさんが、異常に早いペースで、どんどん食べさせているのを見かけたこともあります。


赤ちゃんが「ママ、もうちょっと、ゆっくり、食べさせてよ…」と言えたら、ママも気が付くんでしょうけどね…。


ある専門書には、次のように書かれています。


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離乳食の途中で、『ゆっくりとおしつぶして、ごっくんする』のを学ぶ時期に、大きなスプーンで、たくさんの食べ物を、口の奥に入れられると、舌と上あごのセンサーがきちんと働かず、噛まなければいけないものなのか、噛まなくてもいいものなのかの識別をしないままに、飲み込むことを覚えます。

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その時はさっさと食べさせることができるのでいいのですが、それが習慣になると、赤ちゃんが間違った食べ方の学習をしてしまうかもしれない、ということです。


 

● こんな食べさせ方はNG!次の4つは今からストップ!!


1.まだ口の容積が小さいのに、大きなスプーンで大量に口に入れる

→子どもの口よりも小さな幅のものにしましょう。


2.食べ物を口の奥の方に入れる

→食べ物が舌の前の方にのるのが、食べやすい位置です。


3.スプーンを入れるタイミングや引き抜くタイミングが、子どもに合っていない

→まっすぐに入れて、まっすぐに引き抜くタイミングは、赤ちゃん自ら口を閉じるまで、あせらず待ちましょう。


4.まだ口に食べ物が入っているのに、次々と入れる

→前の食べ物がきちんと処理し終わってから、次の食べ物を入れましょう。


これらの4つの与え方は、丸飲みの癖がついたり、噛めない子になったりするんですよ。


私たちママは、どんな形であっても、我が子が食べてくれたら嬉しいし、やった~!と思います。


でも、実は、赤ちゃんが食べやすくあげているか?ということに関しては、スルーしがちだと思いませんか?


スプーンの食べさせ方一つにしても、奥が深いですね…。


※参考図書:「じょうずに食べる、食べさせる」 山崎祥子著 芽ばえ社