あなたは、誰かと一緒に食べると、食事の量は変わりますか?
それとも、一人の時と同じですか?
私は、一人の時より食べますね。話しながら、ついついその場の雰囲気に合わせて…。食事時間が長くなるのも、そのせいかな?と思いますが。
でも実は、「誰と」食べるによって、食べる量が異なるのだそうです。
私が大学時代に教わった実験をご紹介しますね。
これは、カナダのトロント大学の男女大学生96名に行われた実験です。
実験は二人一組で行います。
「満腹になるまでクラッカーを食べるように」という指示が出されます。(一人のみ実験対象者で、もう一人はサクラ)
そして、食べたクラッカーの量を計測するというものです。
実験の結果は以下の通りでした。
1.同性と比較して、異性を目の前にすると、食べる量は減る。(男女とも)
2.女性は、魅力的な男性を目の前にすると、少食になる。
3.しかし、男性は、魅力的な女性を目の前にすると、多食になる。
なるほど、そうかも知れないなぁ…と思いませんか?
女子会では、みなスイーツに手がとまらないし、バイキングに行くのは、女子同志がほとんど。そこに異性の目はありません。
でも、大好きな人とデートとなると、無意識にヘルシーな料理を選んだりしませんか?思い起こせば、私はそうでしたね。肉より魚、フライドポテトよりグリーンサラダみたいな(笑)
男性は、いつもよりよく食べてるのかな?(誰かに聞いてみたい…)
実験の結果によると、これは食べることによる「自己アピール」だそうです。
女性…私、あまり食べなくても燃費いいのよ。
男性…僕、こんなに食べて、君を守ってあげるよ。
無意識にそういう思いが働いているんでしょうね。
だから、摂食停止(食べるのを止める)=満腹感でなく、摂食停止=満足感、つまり心が満たされるから、食べるのを止めるということでした。
これを知った時、私は食と心の関係は奥が深いなぁ~と感動したことを、今でも覚えています。
こういうことがありえるから、私も、心を無視したダイエット法は、長続きしないんだと考えています。
・一人の時でやる気があれば、守れる。
・女子会に誘われたら、行ってしまう(断れない)。
・デートの時は、自分はサラダだけという訳にはいかない。
さらに、
・上司といざこざがあったら、ビールを飲みたくなる。
・姑とうまくいかなかったら、ケーキに手が出る。
そして、
・小さい頃に、いつもお兄ちゃんに大きいケーキを取られていたら、大人になっても、ケーキを見たら、先に食べないと!という思考があって、無意識に食べてしまう。
・小さい頃から、おかわりすると喜んでくれる母がいたら、大人になっても無意識にたくさん食べてしまう。
要するに、心が満たされていないと、食べることをコントロールするのはとても難しい、ということです。
あさって2月5日(金)に、このような食と心のお話をさせて頂きます。
興味のある方、ぜひ聴きに来てくださいね。