私は、この1~3月、講座やセミナーをたくさん行いました。
特に、離乳食講座では、お子さまの成長を一緒に見せていただき、私も多くのことを学ばせて頂きました。
「巷では、この月齢だと3回食なのに、うちの子はさっぱり食べようとしません」
「手づかみ食べをさせたいけど、私がスプーンを出すのを待つばかりで、どうしたらいいものか…」
「3回食になってから、1日中キッチンに立っているような感覚で、正直疲れています」
ママの悩みは、多岐に渡ります。
私は、その原因の一つが、マニュアル化された離乳食の考え方だと感じています。
多くの離乳食本やレシピには、たくさん作ってフリージングするといいと書いているので、なんの疑問もなく、そうするものだと思って、離乳食開始と同時に、フリージンググッズを揃えるママもたくさんおられます。
「初めは重湯から始めて、ある程度経ったら、主食は米とパンとうどんを順番に与えましょう」というアドバイスを見ると、毎日お粥ではダメなんだと思うママもいるでしょう。
一度3回食にステップアップしたら、もう2回食の日を作ってはいけないと思うあまり、昼間外出する日の離乳食に頭を抱えるママもおられます。
でも、ちょっと立ち止まって考えると…
・食事って、冷凍の作り置きを再び調理するより、出来立ての方が美味しいと思いませんか?
(生活スタイルに合わせて、冷凍をうまく活用するのはもちろんいいと思っています)
・小さじ1程度の量を食べさせるために、わざわざうどんを茹でて、すりつぶすのって、どうなんでしょうか?
それ、小麦粉をお湯で溶くのと変わらない??
日本なら、主食はまだまだお粥だけでもいいと思いませんか?
・毎日規則正しい食生活は、もちろん大事ですが、その日のスケジュールに合わせて、少し時間が前後したり、昼間は、ミルクや母乳だけで、何か簡単な蒸し野菜や干し野菜をあげるだけ…で代用したっていいと思いません?
大人だって、朝起きる時間によって、毎日の活動量によって、体調によって、食事量は変わるんですから…。
ちょっと柔軟に考えてみると、ガチガチの離乳食でなくてもいいんじゃないかな?
私の講座ではそのようなお話をよくしています。
離乳食のマニュアルよりも、目の前のお子さんが、お腹が空いていそうか、自分で食べたそうなものに手を伸ばそうとしているか、まだまだミルクやおっぱいがいいと感じているか、というお子さんが発するサインを読み取ってあげることを優先してみませんか?
自分の意思で食べる子どもたちは、みな輝いています。
やはり、子どもたちは、マニュアル通りになんかいかない、自分なりのペースで、食べることのスイッチを入れていくんですね。
ママは、環境を整えて、ある程度サポートしたら、あとは赤ちゃんのスイッチONになるのを、あたたかく見守るのがいいんだろうなぁ~と感じています。